羽黒山周辺の寄り道スポット「サムライシルク」の神髄が一堂に|JR東日本

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羽黒山周辺の
寄り道スポット
「サムライシルク」の
神髄が一堂に

鶴岡市の「サムライゆかりのシルク」は日本遺産に認定されている。養蚕から製糸、機織り、精練、染色と一貫した生産工程がそろっているのはここ鶴岡だけ。松ヶ岡開墾場の一角「シルクミライ館」でその神髄に触れた。

松ヶ岡開墾場に残る5棟の蚕室の一つが「シルクミライ館」。まゆから始まって美しい製品に仕上がるまでの工程を一つの物語として感じることができる。2022年に整備した際には中山ダイスケ氏(東北芸術工科大学学長)ら多くのクリエーターが携わった。展示物の中には手で触れるものがあり、まゆがさまざまな工程を経て独特の風合いを持つ美しい織物になるまでを実感することができる。

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併設のショップには「kibiso」の名を冠した鶴岡シルクのオリジナル製品など、さまざまなシルク製品が並び、眺めているだけで楽しくなる。鶴岡シルクは高級ブランドや国内外の有名デザイナーらと組んで仕事をしており、「鶴岡発」の本物を世界に発信している。

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色とりどりの製品群。華やかな発色と手触りの良さが「本物」の証しだ。松ヶ岡開墾で養蚕を始めた後、鶴岡には製糸工場、絹織物工場などが相次いで建設され、一貫した工程が一つの地域内で完結する形が確立された。日本で現在こうした形態が残るのは鶴岡だけで、絹織物をつくる際に日本で唯一、鶴岡の工場でしかできない工程もあるという。

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「シルクは鶴岡のアイデンティティー。先人たちがこの地に残してくれたものを本物として次代につないでいきたい」。鶴岡シルクの大和匡輔代表取締役が力説する。「人は人間の感性が生みだしたものに引かれるが、それを具体化するのが職人技。職人がいなくなれば感性をつないでいくことはできない。ここ鶴岡には一貫生産の下地があり、職人が多く残っている。だからこそ、ここでしかできないような『本物』をつくり続けていきたい」。

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2階では時季によって実際にカイコを飼う。市内の高校生がデザインしたウエディングドレスなども展示されている。

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サムライたちが刀をくわに持ち替え開墾した桑畑から、鶴岡の絹産業は生まれた。日本の絹産業が下火になった後も、この地に築かれた一貫生産の基盤は残り、今や世界の注目を浴びる存在だ。時代を超えて愛される「本物」がここにある。

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