フランス菓子の伝統と地元の素材が融合した「パティスリー レ・ド・シェーブル」は、しあわせ乳業株式会社が 2019年に宮古駅前にオープンした“日本初”を自称するヤギミルクの専門洋菓子店。真っ赤な店舗に、かわいらしいヤギのキャラクター「イボンヌ」が描かれているのが目印だ。

ヤギミルクの洋菓子は、2017年に同社が運営するしあわせ牧場でヤギの飼育を始めたことをきっかけに商品開発が始まった。しあわせ牧場は完全自然放牧を行っていて、ヤギたちは自然の森の中で牧草や低木を食べながら、ストレスフリーな暮らしをしている。ヤギたちから搾る栄養たっぷりのヤギミルクは、くさみがなくほのかな甘さが口いっぱいに広がる。その特徴を一番感じられるのがヤギミルクプリン（税込み５４０円）。ヤギミルクと生クリームをたっぷり使用したオリジナルレシピでヤギミルク特有のキメの細かい滑らかな舌ざわりと濃厚な味わいが楽しめる。

シュークリーム（税込み３５０円）は、生クリームとヤギミルク入りのカスタードが入っている。生地はゴマのクッキーを乗せて焼き上げているため、香ばしさが感じられる。プリンと同様に濃厚な味わいながら、牛乳よりも口当たりの軽いクリームが特徴となる。
雑貨も人気を集めていて、「イボンヌ」のキーホルダーやステッカー、Ｔシャツなど幅広い商品がそろっている。

ヤギミルクは、栄養価が高いうえにお腹に優しい。乳製品に敏感なお客様にも提供できるように工夫されているという。ヤギの出産から飼育、搾乳、メニュー開発、菓子製造に至るまで、全ての工程を一貫して自社で行う。手間を惜しまず、真心を込めたヤギミルクの洋菓子は、今やテレビや雑誌でも取り上げられる人気商品。同社の前田亜矢さんは「人気のプリンやシュークリームのほか、アイスクリームやクッキーなどの商品もあり、種類は豊富にある」と楽しい店を目指す。同店は年中無休、営業時間は午前１０時半～午後６時。