盛美園(せいびえん)|JR東日本

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盛美園(せいびえん)

広い庭園と、その一角にたたずむ和洋折衷の建物。
入り口の門をくぐると時間がゆっくりと流れ始める
ここは、青森県平川市の盛美園。
スタジオジブリのアニメ映画
「借りぐらしのアリエッティ」の
舞台モデルにもなっている。
冬ならではの、きらきら輝く銀世界と
不思議な建物のコラボレーションを
楽しもう。

国指定名勝である盛美園は、鎌倉幕府の執権・北条時頼の家臣の末裔である清藤盛美(もりよし)が9年の歳月を費やして完成させた。庭園にはマツやツツジなど約80種類、約1300本もの樹木が生い茂り、その広さは約1万2千平方メートル。四季折々の景観を楽しめるのはもちろん、池や橋、小さな滝もあり見どころがたくさん。日本の明治時代三名園の一つに数えられ、様式は青森県津軽地方を中心に伝わる「大石武学流庭園」だ。飢餓の時代、農民に仕事を与えることを目的に盛美園の庭造りを始めたとされ、その後平川市は造園が盛んな地域となった。

画像 写真提供:盛美園

2010年、宮崎駿氏が脚本を手がけた「借りぐらしのアリエッティ」が公開。年に1万人前後だった来園者数は作品公開後に約3万3千人まで跳ね上がり、現在も県内外から多くの観光客が訪れる。和洋風の建物の雰囲気、石の灯籠のイメージなどが作品に反映されているという。08年11月、宮崎氏らスタジオジブリの一行が盛美園を訪れていた。盛美園の受付には、宮崎氏直筆のサインが飾られている。

画像 写真提供:盛美園

エメラルドグリーンの屋根が印象的な盛美館は、庭園を眺めるために造られた。1階が純和風、2階が洋風の国内でも珍しい和洋折衷建築。1階の客間にはクモの巣状の格子、その上には表裏で模様が異なる欄間(らんま)が飾られるなど、モダンで洗礼された技術が光る。冬季は窓が閉められているが、4月上旬から11月下旬ごろまでは縁側に座りながら庭園を眺めることも可能。普段入ることができない2階には、庭園全体を見渡せる八角形の展望室が。空中に浮いているかのような感覚になることから「空中楼閣」とも呼ばれている。この盛美館には、現在の園主・清藤浩之さんが小学6年生まで実際に住んでいたというから驚きだ。

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ガイドスタッフの説明を聞きながら園内を巡ることも可能。庭園の歴史や様式、建物の見どころなどを詳しく聞くことができる。2階を見学できるコースもあり、冬季は一人1750円で事前予約が必要。ガイドなしの観覧も4月上旬までは予約制で、冬季の営業時間は午前10時~午後3時、料金は大人250円、中・高校生170円、小学生110円、未就学児無料(料金は4月から変更予定)。予約・問い合わせは平川市観光協会(電話0172・40・2231)へ。

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